2020年2月28日(金)、クロスベイスの学習支援事業での、英語パイロットプロジェクト、「英語カフェ」の第1回が開催されました!
このプロジェクトは、クロスベイスに通っているベトナムルーツの子どもが、体験活動DO/COの企画で近畿大学のキャンパスツアーに参加した時に「英語の先生になりたい」、と漏らしたことがきっかけで始まりました。興味や関心のあることは、どんどんやっていって欲しい。そのための環境を整え、子どもを励ますことがクロスベイスの活動の根幹です。
ただ英語に触れ勉強するだけでなく、いろいろな経験や多様な背景を持つ「面白いおとな」と出会うことを目指します。でももちろん英語にも妥協せず、コミュニケーションはすべて英語で行います。
クロスベイスの英語カフェの講師陣は、とにかく面白いおとなたち。英語で仕事をこなすことはもちろんですが、「普通」でないひとが揃っています。メイン講師の中尾美樹さん(スクールソーシャルワーカー、社会福祉士)もその一人。中尾さんは、現在はスクールソーシャルワーカーとして大阪で働いていますが、実はアメリカや中国で貿易会社や営業など、バリバリと活躍された後、コスタリカの国連平和大学に通い、様々な地域で経験を積まれてきました。とても優しく、そしてパワフルな方です。
第1回目の今回は、DO-YAに来ている中学生2人、ベトナムと中国から、中学1年生の時に日本に来た子どもが参加しました。英語の先生になりたい中学2年生と、弁護士が夢と話してくれている1年生。また、地域在住のベトナム人で、公立高校で英語を教えている先生も、お子さんと一緒に参加しました。
中学生は2人とも、日本に来て人一倍頑張って日本語を勉強するかたわら、クロスベイスでは学校の教科学習をサポートしてきました。
進行、お話、質問、すべてを英語で行うため、中学生にはまだわからない単語や表現もありますが、その中でも英語でお互いに気持ちや言いたいことが通じた時はとても嬉しそうでした。
中尾さんからは、これまでの人生について、英語で紹介をしてもらいます。高校生までの家庭でしんどかった時期、家を出て働き始めてからの生活について。海外で働くことになってからのこと。かなり大人になってから、大学に行く決心をしたことなど。
「普通」のライフコースに収まらない、たくさんの移動・経験をしてきた中尾さんだからこそ、いつからでも自分のやりたいこと・するべきことはできる、というメッセージは力強く、励まされる言葉でした。
参加者からは、高校を出て一人で暮らし始めた時はどんな難しさがありましたか?といった質問や、大学での奨学金のことなど、具体的な質問(もちろん英語です!)も出ていました。
今後、クロスベイスでは月に1回程度、この「英語カフェ」を開催する予定です。中尾さんを中心に、ゲスト講師に朴基浩さん(イギリスBBCのG20ローカルコーディネーター・フィクサー/映画監督)や宋宇蘭さん(商社総合職勤務/大池中学校卒)など、多彩な顔ぶれで、子どもの学びを応援していきます。