「21世紀を平和の世紀にしたい」という願いから、2001年にスタートした絵画展「南北コリアと日本のともだち展」。大阪では2011年からはじまり、7回目を迎える今回は3月23日(金)から25日(日)まで、大阪国際交流センターで開催されます。主催は同実行委員会と公益社団法人大阪国際交流センター。NPO法人クロスベイスも同実行委員会に今回から参加しています。
「東アジアの子どもたちの心をつなぐ」ことをテーマにした「ともだち展」は、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国、そして日本に暮らす子どもたちの絵画をひとつの会場に展示します。これまで東京、大阪をはじめとする日本をはじめ、韓国・ソウル、北朝鮮・ピョンヤン、中国・延吉など東アジア各地でも開催されてきました。このプログラムに沿うかたちで、日朝関係が厳しさを増すなかでも2012年からは北朝鮮で平壌外国語大学の学生と日本の大学生との交流も続けられてきました。今回の大阪展では、「わたしの楽しい時間」をテーマにした韓国や北朝鮮などで描かれた子どもの絵画に加えて、大阪市内の小学校や朝鮮学校の子どもたちのものを合わせて、約150点の絵画が展示される予定。
4月南北コリアの首脳会談、5月には初の米朝首脳会談の開催合意など朝鮮半島はいま、核・ミサイル問題をめぐる一触即発の緊張した情勢から、緊張緩和と平和共存体制へ転換できるかどうかの歴史的な分岐点を迎えています。同実行員会では、「政治的・軍事的な国益がぶつかり合う固い国家関係を緩やかに包み込む国境を越えた市民社会、特に次代を担う若者・子どもどうしの交流や信頼関係の積み重ねは、長い目で見れば東アジアの平和と共存の大きな礎になる」と語っています。
展示会の開催期間中の23日(金)には子どものワークショップ「あなたもこども審査員」、
24日(土)はギャラリートーク「今年のともだち展」と題して、2017年度に東アジアの各地で開催されてきた「ともだち展」の報告会が行われます。この日中国側の開催団体である延吉市青少年図書館の副館長らも来日します。どんな国にも、普通の市民や子どもたちが生活している「当たり前」の事実について実感する機会となり、東アジアの未来に思いを馳せる時間になればと思います。