大阪市生野区は在日コリアンが集住する街で有名ですが、最近はベトナム人の留学生なども急増しています。今は生野区だけで60か国以上の国籍の人々が暮らす、多国籍・多民族の街に大きく変貌しつつあります。
クロスベイスでは子どもたちに多様な人々との出会いと体験の場を提供する体験活動DO/COを実施しています。8回目の体験活動は、5月26日(土)に、「出会って、知ろう ベトナムのこと、日本のこと。」をテーマにベトナムのことについて学ぶ機会となりました。当日は子ども6名をはじめ17名が参加しました。講師はベトナム国籍ではじめて大阪の府立高校で数学の教員として教壇に立つリー・タイ・ワーさんと、ベトナムで銀行に勤めていたトラン・グエン・ワン・ヴィンさん。
最初、二人はパワーポイントを使いながらベトナムについて解説を行いました。世界地図のなかでのベトナムの位置、季節に変化、普段の学校の時間割などについて、時おりユーモアを交えながら、子どもたちに伝えました。南北に国土が長いベトナムでは北部では日本と同じように四季があり、南部は夏だけだと話をすると、子どもたちは「へ~」という声も上がりました。学校の時間割が午前中だけ、また午後だけであることを知ると、「いいなあ」とつぶやく子をいました。子どもたちからの質問もだされ、いい雰囲気のときが流れていました。
その後、簡単なベトナム語のあいさつなどを教えてもらいました。元気に発音を繰り返す子どもの姿も見られました。勉強はここまで。最後は、大人も入って4人のグループに分かれ、ベトナムの一般家庭でもよく行われるゲームを行いました。日本でいえば、双六をつかった人生ゲームのようなもの。各グループでは歓声や笑い声が起こり、盛り上がりました。最後は、二人のベトナムの講師から、日本で生活してきて感じていること、伝えたいことなどを子どもたちに語りました。感想シートには、ベトナムの学校や生活のことなど知らなかったことを知るいい機会になった、などと記されていました。6月30日には、ベトナムを知る<第2弾>としてベトナム料理を作る体験活動が予定されています!ぜひ参加ください。