在日外国人の居住者が集住する大阪市生野区新今里、通称「今里新地」の繁華街で、9月11日(金)に「IKUNO・新今里こども食堂」がオープンしました。生野区は60か国以上の外国人が暮らす全国都市部で最も外国籍住民比率が高い地域です。特に、新今里地域には留学生などのニューカマー外国人の若者や家族が多く暮らしています。
新今里こども食堂は実行委員会形式で運営し、クロスベイスは幹事団体として中心的な役割を担い準備をしてきました。新型コロナ禍が継続するなかで、多文化家庭や貧困家庭の子どもたちと家族の生活も逼迫する状況が顕著になっています。子どもたちの生活の安定と居場所の確保にむけた支援の一環として、これから毎週金曜日に「今里新地」の真ん中にある開城食堂(ケソンシッタン)の1階で実施されます。
初日を迎えたこの日、クロスベイスの学習サポート教室に通うフィリピンやベトナム、韓国の子どもたちや、地域の日本の子どもたち14名と保護者3名の17名が、用意された食事を食べながら、楽しそうに交流しました。初日でもあり生野区こどもサポート推進員の方々をはじめ関係者やスタッフあわせて延べ38名が参加しました。途中で想定されていた人数分の食材がなくなり、スタッフが慌てて買いに行く場面も見られました。
子どもたちは、食事後のアンケートに「美味しかった。ありがとうございました」「次は〇〇を食べたい」などの感想を記していました。また食事の前後には友だち同士とおしゃべりしたり、スタッフとトランプに興じるなど居場所としての役割も果たしていました。食堂内には温かい空気が流れていました。今回クロスベイスでは子ども食堂の開設と運営のために支援者からの財政的支援もいただきました。改めて支援者の方々に心から感謝します。今後も感染症対策を徹底しながら、IKUNO・新今里こども食堂は継続していきます。