2019年12月15日(日)、体験活動DO/CO 声と言葉で自由に表現!が開催されました。
このワークショップは、ことばや詩をとおして自分の思いを表現する企画。大阪大学大学院の小泉朝未さんを講師に招いて、いろいろなことばに触れる機会です。
この日は、まず初めに70年前の小学生が書いた詩を朗読しました。70年前なのに、書かれている出来事や気持ちは、今の自分たちと変わらない、ということ。当たり前だけど、よくよく考えればなんだか不思議です。今度はその70年前の詩にならって、自分の周りにいる人について、その人を紹介する詩を書いてみます。小泉さんの「どんな人がいますか?」という質問から始まって、その人の好きなところ、面白いところなどを聞き、紙に書いていきます。詩が書けたら、それを読んで聞きあいます。
もちろん、自分が紹介する身近な人のことを他の参加者は知らない、ということもあります。紹介したい人のことを知らなくても、どんな人かがわかるように作る詩。お互いに聞き合った詩は、紹介された人だけでなく、詩人のその人への思いが伝わってくるようなものになりました。
次に小泉さんが取り出したのは、オノ・ヨーコの『グレープフルーツ・ジュース』という詩集。(これは、ジョン・レノンが「イマジン」という有名な曲を書くきっかけになった詩集と言われています。)この詩集は、「〜しなさい」という形だけで書かれた短い詩がたくさん収めれています。私も初めて聴きました。どれも不思議なものばかりですが、それは無理じゃない?という「〜しなさい」に、なんだか元気をもらえるような詩でした。
でも、読むだけでは終わらないのがDO/COの体験活動です。
みんなでいくつかの詩をランダムに読んだあと、オリジナルの「〜しなさい」の詩を作りました。まず「元気になること・笑えること・やってみたいこと」を、「〜なさい」の形にして、1つにつき1枚のカードに書いていきます。
そして、5つの「もし〜なら」カードを作り、「〜しなさい」カードと混ぜて、一枚ずつめくって読んでいきました。毎回違う「もし〜なら」と「〜しなさい」の組み合わせが、おかしかったり、その通り!と思えたり。
「今きりきりキンチョーしていたら」、「好きな食べ物だけを食べなさい」。「クロスベイスサボりなさい」。
「今とってもひとりぼっちだったら」、「森林よくをしなさい」。「その場でぐるぐる回りなさい」。
などなど・・・。
参加者の6年生が、この詩集に「クロスベイス なぐさめ集」という素敵な名前をつけてくれました。クロスベイスに置いています。いつでも見に来て、ちょっと元気をもらいに来てください。
次回のDO/COも、引き続き小泉さんに来てもらい、詩のワークショップを行います。次は外を散歩しながら詩人になる予定です。お楽しみに!