11月3日(日)、クロスベイス主催の体験活動「大学の学園祭に行ってみよう! キャンパスツアー@近畿大学」が開催されました。
今回は小学生・中学生が13人、スタッフ7人の計20人で、近畿大学の学園祭「生駒祭」へ。企画の準備から近畿大学と大阪経済大学の4人の大学生が関わりました。
参加者は中国・ベトナム・フィリピン・韓国朝鮮・日本と、多様なルーツを持つ子どもたちです。
去年に続いて2回目となるクロスベイスの大学キャンパスツアーは、普段の生活では「大学」が縁遠い小・中学生に、自分の人生の選択肢の一つとして「大学」というものもあるんだな、と感じてもらえれば、という思いで企画しています。実際にキャンパスを観て感じること、そして大学生の若者に出会い交流する機会になることを心がけています。
今回は、班に分かれて学園祭を自由に散策するため、自分たちで行きたい場所を決め、予定を立てます。それぞれの行きたいところをどうやって上手くまわるか、知恵を出して予定を立てました。
班分けの際のアイスブレイクは、絵の伝言ゲーム。大学生が準備してくれました。班に分かれて絵を伝言するというシンプルな遊びですが、言葉が通じなくても盛り上がれて、とても盛り上がりました。
普段から学習サポート教室DO-YAに来て勉強をしているヴェトナム・中国・韓国ルーツの中学生がいる班は、DO-YAの時間外で一緒に活動するのはこれが初めてでしたが、ヴェトナム語と中国語がとても似ているという話とても盛り上がっています。フィリピンから来て間もない、DO-YAで日本語を学んでいる姉弟のいる班は、ボランティアがサポートをしながら一緒に予定を立てます。言葉は直接通じませんが、御幸森小学校から参加してくれた子ども達が、それぞれの行きたいところや意見をちゃんと聞いて、予定に反映させていました。
近畿大学に着くとすごい人!そして大きな建物がたくさん!子どもたちはスケールの大きさに驚いていました。
様々な出店が立ち並ぶだけでなく、薬学部の建物ではスライム作り、建築系の学部では家の模型作りなど、それぞれの学部に合わせた展示・体験コーナーがあります。
こうしたお店・出し物も全て、お祭りが大学生だけで作られていると話すと、「大学生って何するの?」と、みんなとても驚いていました。
帰ってからは、一緒に過ごした学生への質問タイム。
普段はあまり発言しない子どもが手をあげて質問していました。
今頑張っていることは? 中学校・高校と違うところは? 受験勉強は大変だった? 今通っている大学のいいところは?などなど・・・。
大学生からも、みんなは将来どんなことがしたい?という質問がありました。
学習サポート教室DO-YAに参加する、中国から来てまだ1年くらいの中学1年生が「弁護士になりたい」と答えたり、ヴェトナムルーツの中学2年生は、得意な英語を活かして英語の先生になりたい、と答えていました。
今回の活動は、大学を身近に感じることや大学生 との交流はもちろんですが、子ども達同士が互いに関心を持ちあって一緒に活動する機会になったと感じます。大学生がその時間をとてもうまくサポートしてくれていました。
ヴェトナムルーツの子は、事務所に帰ってきて早々「疲れた」、と書いたホワイトボードの字を自分で消して、学生全員の名前と、「ありがとう!めっちゃ楽しかった!」という言葉に書き直して帰っていきました。