6月23日(日)、体験活動DO/CO「学校では教えてくれない労働法」が開催されました。
今回は、ラボルテ雅樹さんに出会って欲しくてお願いした企画。ラボルテ雅樹さんは、非正規労働者のための労働組合(ユニオン)である「ユニオンぼちぼち」で相談員を務め、相談者の生活にじっくり向き合いながら、時には団体交渉にも臨む、というお仕事をしています。強そうな雰囲気?かと思いきや、ラボルテさん自身はとても柔らかくて優しい若者です。
ラボルテさんが、高校生の時初めて就いた焼き鳥屋のアルバイトでの経験も交えながら、仕事の中で出会うちょっとおかしいこと、実は労働法に違反していることについて、ロールプレイで考えます。
中学生には難しいかな?という言葉も、ラボルテさんは「無理やりわかりやすくするんじゃなくて、ちゃんと伝えたいから、あえて難しい言葉使うよ」と言って、手加減なし、正確に解説をしてくれます。「有給休暇」ってなに?「債務」と「債権」の関係、「労働債権」の考え方・・・。大人でも、よくわかっていないことが多いなあと感じます。
ラボルテさんは、ユニオンの活動、労働問題と反貧困の実践に関わるようになったきっかけと動機も話してくれました。全ての人が人間らしく生きられる社会を作ること。その言葉に、ラボルテさんの優しさが込められていました。
今回初めて参加してくれた中学3年生は、高校生になったらバイトをして自分のお金を稼ぎたい、と考えていて、今回のテーマにとても興味を持ったそうです。感想には、「難しかったけど、働く時に大切なことがわかった」と綴っていました。何よりも、労働法というものがなぜ必要か、働く人のなにを守るものか、という本質を伝えるという観点で伝えてくれたラボルテさん。労働者の立場にたち、非正規労働者の労働相談にじっくり向き合う姿勢が、今回の話からも滲み出ていました。
今後もクロスベイス の体験活動DO/COでは、「学校では教えてくれない!」シリーズを企画していきます。大人も子どもも、どんどんご参加くださいね。