10月27日(土)に、クロスベイス主催の第12回体験活動DO/CO(どこ)、「まちの農園de多文化!in 松野農園」が開催されました。当日は、子どもや留学生など全体で23人が参加しました。
今回は、生野のコミュニティ農園である「松野農園」におでかけ。
心配していた雨は朝には上がり、クロスべイス前から松野農園まで気持ちよくお散歩します。農園までは20分ほどの道のりですが、あれこれ友達やスタッフと話しながらの移動はあっという間です。
松野農園は一見すると少しひっそりとした場所にありますが、長屋を改装した交流スペースと、その中庭のようにして農園があり、落ち着いた雰囲気がとても素敵。日当たりもとてもよく、まちの中のオアシスのようです。
わたしたちが交流スペースに到着すると、生野区で暮らすベトナムやインドネシアから学びに来ている留学生の方たちが、円形に並べられた椅子に座って待っていてくれ、快く迎えてもらいました。
今回は、協力団体として参加していただいたIKUNOサラダボウルプロジェクトのディアパリ・アンディカさんに、日生日本語学園で日本語を学ぶ人達をつないでいただきました。
まずはみんなで少し緊張をほぐすゲーム!フルーツバスケットやジェスチャーゲームをして遊びます。ジェスチャーゲームでは、子どもたちはすこしもじもじ。しかし留学生のみなさんは恥ずかしさを捨てて迫真の演技!正解のたびに歓声が上がりました。
その後は農園にでて、みんなで一緒に手入れをします。農園での作業は、農園のお世話もしているアンディカさんからやり方を教えてもらいました。小松菜の種まきやじゃがいもの手入れなど、思った以上に細かい作業もあり、真剣なまなざし。
そして交流スペースに戻って、アンディカさんのインドネシア講座!インドネシアという国や、言葉の本格的なレクチャーです。インドネシアが、人口2億6千万人の大国であり、約300の民族で構成される多民族国家であることに、みんな驚いていました。
クロスベイスからタイの研修に参加した松井由真さんは、クロントイというスラムでたくましく生きる子どもたちのことを話しながら、みんなが自分らしく生きることの大切さを伝えてくれました。実はアンディカさんは、剣道や武士道への関心が、日本に来るきっかけ。剣道をしているときは、自分らしくいられる、とのこと。子どもたちがその話をへー!という感じで聞いているのが印象的でした。
最後はみんなで、インドネシア語で「テリマ カシー!(ありがとう!)」と言い合いました。
感想シートに、「未来についてどんな事を考えましたか?」という質問に、「私は、中国に行きたいというゆめの考えがつよくなった。」と書いてくれた子どもがいました。体験活動が、世界へと自由に飛び立っていく子どもの後押しになっているのかな、と思い、とてもうれしくなりました。
留学生のみなさんとの自然で楽しい交流の時間を、とてもゆったりとした雰囲気で過ごすことができました。松野農園をこころよく使わせてくださったNPO法人出発のなかまの会さま、また楽しい時間を作ってくれた留学生のみなさん、アンディカさん、本当にありがとうございました。