学習サポート教室DO-YA講師のリレーコラム
第12回 吉松来実さん(京都産業大学 4回生)
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クロスベイスの学習サポート教室DO-YAでは、現在15名の大学生や社会人の方に、講師として関わってもらっています。
最も子どもと近いところで日々勉強を一緒に見たり、根気よく話を聞いている講師の皆さんに、クロスベイスは支えられています。
講師からみたクロスベイスやDO-YAの様子を、講師自身が執筆するコラムの形でお届けします。
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私は、今年の1月からこのクロスベイスで日本語の担当として活動しています。
大学で日本語教育を学んでいて、日本語教師になるために何かできないかとずっと探していたところ、友人の紹介でクロスベイスに日本語講師として関われることになりました。
クロスベイスは、「自分のことは自分で決める」ことや学校など以外の「居場所」を目的として(他にもありますが)活動をしていると思います。それは講師をしている中でよく感じることです。
私が入った当初は当時中学2年生と中学3年生の子を担当していました。日本語教育について勉強はしているけれど、実際にどこかで教えていた経験があるわけでもなく、年下の子の面倒を見たこともない。どのように教えれば良いか、その前に小学生や中学生とどのように関わればいいのか、やりたかったことに近づけた嬉しさと同じくらい、とても不安でした。どのようにしたら子どもたちの日本語レベルを上げることを手助けできるのかということばかりを思って、日本語の教科書を参考に授業の内容を考えていました。いざ張り切って、日本語の文法を教えていましたが、子どもの反応はいまいちで、楽しく教えることができませんでした。やっぱり、自分の知識が足りないからだ、このまま日本語に興味を失くされてしまったらどうしようなど、思っていた授業ができないことに焦りました。そんな時に、クロスベイスの目的を思い出しました。あくまで子どもたちがしたいことをするべきで、それを聞き出すために話し合って、信頼関係を作らないといけないと思いました。そこからは、授業時間いっぱいを勉強をするのではなく、焦らずに勉強とは関係ない話をして子ども自身のことを知ることを増やしました。その中で興味のある日本語、勉強したい分野を知っていくことができました。本人のやる気があまり出ない日には、勉強ではなく日本語を使ったゲームをしたり話すだけの日もあります。私が中学生の頃行っていた「塾」とは全く違う雰囲気で、子どもたちにとっての「居場所」としてクロスベイスは居心地が良いのではないかと感じました。
今は小学生5年生と中学3年生の生徒をもう1人の先生と一緒に週替わりで見ていますが、毎週、授業終わりや始まる前にどのように学習を進めていくか、雑談も混じりながらですが、生徒の性格や特長を考慮しながら話し合っています。自分以外の視点からも話を聞いて、授業に取り組めるので、とても良い経験ができていると思います。これからも、生徒の考えを尊重した関わり方ができるように工夫していきたいと考えています。
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【お問い合わせ】
電話 06-6741-1123
メール crossbase.info@gmail.com
【学習サポート教室DO-YAのご案内】
学習サポート教室DO-YAでは受講生を募集しています。見学も随時受け付けています。上記までお気軽にご相談ください。
○実施場所・曜日
コリアタウン教室:毎週 水・木曜日(原則週1回)
小路教室 :毎週 月曜日(原則週1回)
○時間
1コマ目 17:30〜19:00(90分)
2コマ目 19:20〜20:50(90分)
※原則週1回1コマ(授業)ですが、複数の受講も可能です。
※塾代助成カードをご利用いただくことで、原則無料で受講できます。
【講師を募集しています】
クロスベイスでは、学習サポート教室DO-YAの講師を随時募集しています。
上記問い合わせ先まで、お気軽にご連絡ください。