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クロスベイスの学習サポート教室DO-YAでは、現在15名の大学生や社会人の方に、講師として関わってもらっています。
最も子どもと近いところで日々勉強を一緒に見たり、根気よく話を聞いている講師の皆さんに、クロスベイスは支えられています。
講師からみたクロスベイスやDO-YAの様子を、講師自身が執筆するコラムの形でお届けします。
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私は幼い頃から韓国に興味があり、高校は第二外国語で韓国語が学べる学校に進学しました。そして大学では文学部のアジア文化専修に所属しており、韓国について学んでいます。それと同時に日本語教師としての知識・技術を身につけるためのプログラムである日本語教師養成講座も履修しています。
しかし、大学入学当初は日本語の授業を履修するなど考えてもいませんでした。どちらかと言うと、日本人なのになぜ日本語を勉強しないといけないの?もうできるからいいや、という考えをしていたほどです。
しかしある時、友達に大学のボランティアを紹介されました。それは留学生の日本語の授業に参加し、会話をサポートするようなボランティアでした。友達がとても楽しかったと言うので、大学1年生の秋学期に参加することになりました。
留学生が一生懸命に、そして楽しそうに日本語を勉強している姿を見ると、私まで楽しくなり、ボランティアの時間を待ち望むようになりました。しかし少しレベルの高いクラスを担当したときのことです。留学生から質問を受けたものの、すぐに答えることができなかったり、曖昧にして答えてしまうことがありました。私は日本語を生活の中で身につけましたが、日本語学習者である留学生は私が今まで考えたこともなかったようなことを質問してくるのです。日本人であるにもかかわらず、質問に対して正確に答えてあげることができず、申し訳なくなりました。
そこから私は日本語についてもっと知りたいと感じるようになりました。それが日本語教師養成講座を履修するに至ったきっかけです。
そのようにして日本語の勉強を始めた頃、紹介でクロスベイスのことを知りました。その後DO-YAで活動させていただくことになり、今はフィリピンにルーツを持つ中学生を担当しています。しかし私は日本語を教えた経験もなく、どのように教えたらいいのかもわからなかったため、最初は不安でいっぱいでした。
しかしこのクロスベイスで優先すべきことは、「子どもたちが安心して来られる居場所づくり」ということです。もちろん講師として教えることは大前提ですが、生徒がクロスベイスに来てくれないと何も始まりません。ですので、こちらが身構えて一から十まで授業を準備するのではなく、「また来週も来ようと思ってもらえるような時間を作る」ということを意識しました。授業は一方的に教えるのではなく、生徒2人が一緒に考えながら発言して進められる形にしました。生徒の様子をうかがいつつ、時には雑談を交えることで、常に賑やかな雰囲気が流れています。
初めは休みがちだった2人も、どんどん休むことが減っていきました。またある時は学校の行事が重なり、疲れが溜まっているにもかかわらず、「先生が好きだから来た!」と言って、来てくれました。本当に嬉しかったです。
私は2人の生徒に教えながら、学ばせてもらうことも多いです。「この説明はわかりにくそうだな」「こう伝えるとしっくりくるみたいだ」「この日本語は英語ではこうなんだ」などと、私も一緒に勉強している気分です。また日本語のことだけではなく、文化の違いなども知ることができ、とても充実した時間を過ごせていると感じています。大学の授業では学べない、貴重な経験ができたことに感謝しています。
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【お問い合わせ】
電話 06-6741-1123
メール crossbase.info@gmail.com
【学習サポート教室DO-YAのご案内】
学習サポート教室DO-YAでは受講生を募集しています。見学も随時受け付けています。上記までお気軽にご相談ください。
○実施場所・曜日
コリアタウン教室:毎週 水・木曜日(原則週1回)
小路教室 :毎週 月曜日(原則週1回)
○時間
1コマ目 17:30〜19:00(90分)
2コマ目 19:20〜20:50(90分)
※原則週1回1コマ(授業)ですが、複数の受講も可能です。
※塾代助成カードをご利用いただくことで、原則無料で受講できます。
【講師を募集しています】
クロスベイスでは、学習サポート教室DO-YAの講師を随時募集しています。
上記問い合わせ先まで、お気軽にご連絡ください。