昨年8月から始まった学習サポート教室DO-YA(どぉや)には、現時点(2018年11月21日現在)で、21名の小中学生が通っています。昨年8月に受講生1名から始まった教室に、保護者の口コミ、周辺学校からの依頼、生野区役所の関係部署からの働きかけなどを通じて増えてきています。
格差リスク社会が広がる中で、この間の学習サポート教室と体験活動DO/CO(のべ300名以上の参加)の経験を経て、クロスベイスの活動への認知が徐々に広がってきていることもあるのかも。保護者、学校、行政とのネットワークのひな形ができつつあることがなによりです。しんどい家庭の子どもたちは、DO-YAを居場所としながら、それぞれのペースで楽しく学んでいます。子どもたちの具体的な様子は次回に。
DO-YAに通っている子どもたちの構成は、実に多様です。現時点で国籍も日本、韓国、ベトナム、中国の4カ国にわたり、親が国際結婚や日本国籍を取得している場合もあり、文化的背景も複雑です。日本語指導が必要な子どもたちもいます。経済的には、ひとり親家庭など、困窮している家庭も多い。また本を読むのが得意で学力も高い子どももいる一方で、大多数は勉強が苦手です。スポーツの国際大会で優勝した子もいるし、絵を描くことが得意な子もいます。学校生活や日常生活で生きづらさを抱えている子どもたちも通っています。
国籍や民族的ルーツ、貧富の格差、母語のちがいなど本当に多様な背景と事情をもった子どもたちが足を運んできています。たった21人の子どもたちの中に、いまの子どもの世界の縮図を見るようです。そうした子どもたちに4人の講師たちが毎回丁寧に寄り添いながら、一生懸命に関わっています。要望もあり来年(2019年)4月には、生野区の東部地域に新しい教室拠点をつくる計画をしています。まだ場所もヒトもこれからですが(笑)。とくに、子どもたちに寄り添いながら、学習サポート活動に力を貸してくれる大学生(院生)など若者を募集しています。
関心のある方は、ぜひ右の連絡先までご連絡を。
電話:06-6741-1123
e-mail:crossbase.info@gmail.com