大阪市生野区におけるニューカマー外国人の集住地域である「今里新地」に「IKUNO・新今里こども食堂」を9月11日に開設してから3ヶ月が経過しようとしています。開催日である毎週金曜日に継続的にきてくれている子どもたちもおり、その子どもたち同士で仲良く遊んでいる姿も見かけるようになりました。11月末時点で、小学生から高校生までの子どもを含めて、延べ163人が参加しています。
スタッフとも親しくなり、「一緒に遊ぼう」と子どもたちから声をかけてくれることも多くなりました。夕食を食べるためではなく、遊ぶためにきてくれている子もいます。厳しい家庭環境の子どもを地域で支援する方から、「大人が本気で遊んでくれたことをとても喜んでいました」と事後報告を受けたこともありました。
また、地元の小学校や高校の先生が、自分の担任する子どもたちを連れて、一緒にこども食堂で夕食を食べる機会もあり(大人は1食300円)、こども食堂と学校との協力関係の萌芽も見られるようになりました。そのとき、先生が「学校で、子どもたちがいつも明日の子ども食堂の食事はなにかを楽しみにしている」と語っていました。今後、子ども食堂の活動が、地域に、学校にしっかりと根づいていければと思います。
コロナ禍の第3波が到来するなど、厳しい家庭の子どもたちや親にとってますます生きづらい生活環境となっています。こうした時期であるからこそ、感染症対策を徹底しながら(手洗い・消毒はもちろん、食事後はすぐに帰宅することなど)、少しでも当事者たちが社会的に孤立しないよう、子ども食堂を継続運営していきます。運営するにあたって、クロスベイスの支援者からの財政的な支援や、他の法人等からも食材などの物品支援を受けています。あらためて、心から感謝します。