クロスベイスに関わる人のコラム「交差点。」vol. 1
朴基浩 理事
クロスベイスは、子どもたちの学び・育ちを豊かにするため、多様な人々や経験が交差する場を作り、差別と貧困のない社会を目指して活動しています。
そんなクロスベイスに今関わる人は、なぜクロスベイスに関わり・交わったのか。クロスベイスに関わる人の歩みや思いを届けるコラムシリーズ、「交差点。」スタートです!
はじめまして。NPO法人クロスベイスの理事を務める、朴基浩(ぱくきほ)と申します。ご面識のある方も、そうでない方も、いつも当団体をご支援いただきありがとうございます。
はじめに、私の簡単な自己紹介をさせてください。
生まれはいろいろな社会課題が山積している(?)兵庫県尼崎市です。幼稚園と小学校は尼崎にある朝鮮学校で学び、お受験を経て大阪にある私立中高一貫校で学びました。
高校2年生のときに、日本の学校に退屈を覚えたことと自分の未来が予定調和であることに嫌気がさして、高校を中退し、単身アメリカへ留学。
アメリカから帰国後は、家庭の事情もあり、数年いろいろな仕事をしながら生計をたて、20歳で当時まったく注目なんてされていなかった立命館アジア太平洋大学(APU)へ入学しました。大学在学中に、アフリカでの取材活動や内閣府主催のプログラムに関わる中で、「若者を元気にしたい!」という想いを持ち、友人と共に大学在学中にNPO法人を起業しました。
起業した団体は、NPO法人D×Pという名前です。
「若者を元気にしたい」と漠然な問題意識で始めた活動でしたが、日本における通信制高校に通う高校生の2人に1人が進路未決定、すなわち、卒業後にどこにも所属がないまま若者が社会にでていく課題を解決すべく、活動を始めました。
具体的には、通信制高校での、生徒が様々なロールモデルに出会うことで自分を肯定できるようになるキャリア教育、高校生のやってみたいを形にする体験プログラムなどを開発し、主に大阪や兵庫の通信制や定時制高校で、正規の単位認定されるプログラムとして、学校と連携し、社会課題解決に奔走しておりました。その他に啓発活動として、全国各地での講演活動、世界会議への有識者メンバーとしての参加などを経て、2015年9月に同法人を退職しました。
現在は、NPO法人さんや企業さんへのコンサルティング業務、ミュージシャンのマネージャー、映画やCMを制作する仕事、という多様すぎる(笑)仕事をしています。
私がNPO法人クロスベイスに関わったきっかけは、代表理事の宋(さん)との出会いがきっかけでした。クロスベイスの掲げる「差別と貧困をなくし、ともにいきる社会」をつくるというビジョンは、まさに私が長年持っていた問題意識とマッチすること、そして私自身も新たな挑戦として、社会課題を解決していきたい、そんな想いで理事参画を決めました。
設立され1年少しのNPO法人ですが、特に地域とどう連携し、特に生野という特色ある地域のどの部分をうまく活用すれば子どもたちを取りこぼすことなく、「差別と貧困」をなくすためのモデルケースを作れることができるのか。そのためには、地域や学校はもちろん、他自治体からも学び続け、自治体や政府と手をつないでいくことが必要不可欠だと、私は考えています。
ビジョンを体現すべく、そして何より目の前の人を大切にしながら、団体運営をできればと思います。引き続き、ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。