クロスベイスに関わる人のコラム「交差点。」vol. 5 クロスベイススタッフ 金和永(きむふぁよん)
クロスベイスに集う人は、なぜクロスベイスに関わり・交わったのか。その歩みや思いを届けるコラムシリーズ、「交差点。」です。
こんにちは、クロスベイススタッフの金和永(きむ ふぁよん)です。
クロスベイスのスタッフとして、立ち上げの時に声をかけてもらいました。理事やアドバイザーの方、また活動に快く協力をしてくれるたくさんの大切な人たちに助けてもらいながら、学習サポート教室DO-YAの運営と講師、体験活動の企画運営や、コリアタウン事務局としての事務などを行っています。
クロスベイスは、なんといっても子どもに関わるNPOです。私は大学生になってからこれまで、いつの間にやらずっと子どもに関わる活動を続けてきました。
子どもと一緒に過ごす活動をするようになったのは、とよなか国際交流協会(こくりゅう)での、ルーツのある子どもの居場所づくりの活動がはじまりでした。大学3年のころから関わりはじめて、7年間その活動に関わっていました。いろいろなルーツの子どもたちと、毎週日曜日に遊んだり、話したり、夏休みは勉強したり、遠足に行ったり。身体がカタいのに、こくりゅうで実施されていた子どものダンスチームのアシスタントもしていました。こくりゅうを通じて出会った物事、そして人たちが、子どもとの関わり方だけでなく、私の「生きる」の根っこをつくっていると感じています。
また、大学院生として、「子どもの哲学」という活動にも関わってきました。例えば学校などで、クラスの全員で円になり、テーマを決めて対話する、という対話の活動を実施しています。
「子ども・若者と関わる中で自分は何を大事にしたいんだろう?」と自分に問うとき、これまでの活動を振りかえって考えるのは、子どもと一緒に話したり考えたりしておもしろい!と感じる瞬間をとても大切に思っていることと、なにか新しいことも「やってみたら意外とできた」という経験を応援してあげたい、という気持ちです。
私は、どちらかといえば新しいこと・出会いには少し不安が先立ってしまいます。それでも、やってみると意外とできたり、面白かったりすることが、いくつもありました。その時自分の世界は広がり、もっと知りたい・やってみたい、と感じ、誰かと話したり、話を聴いたりしたくなりました。
「子どもだからまだ早い」とか、「これぐらいのレベルがちょうどいい」とか、「子どもは「子どもとして」こうあるべき」といった、よくわからない大人の限定から自由に、たくさんのものに出会ってほしい。また、今まで知らなかったものに出会って、当たり前だと思っていたことが覆ったり、それまでの経験が新しいつながりを作ったりすることの楽しさを、感じてほしいと思います。
そのためには、失敗しても間違っても大丈夫、と感じられる場所や関係が必要です。また、子ども自身が納得のいく方法で、その人のペースで、やってみられる場所が必要だと考えています。
キャンプ1回でヘトヘトになってしまい、スーパーパワフルに任務を遂行しまくるほどには身体も押しも強くない私ですが、生野区という地域のなかで、そんな子どもの自由を応援する環境を作っていくということに、しっかり携わりたいと思います。